どういう状態になれば介護サービスを受けられるの?

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申請を受けて市町村が認定します

自分や家族の衰えを感じ始めても、初めてのことであれば、どういう状態になれば行政の介護サービスの対象になるのか、分かりにくいものです。

「まだ大丈夫」「まだ人に頼りたくない」「恥ずかしいから言いたくない」などと思っているうちに、食事が粗末になり、部屋の掃除が行き届かなくなり、風呂に入る回数が減るなど、どんどん生活の質が落ちていきます。

「介護が必要になる」という状態は、自分の一人の力では暮らせなくなることですが、どのくらい衰えれば介護が必要かということは、体重計で測るように示せるものではありません。

行政が要介護度を判断する場合は、市区町村の委託を受けた人が訪問して質問し、その結果をコンピュータにかけて、さらに医師の意見書を参考に、専門家の会議で協議するなど、手間をかけて決めています。

それを、素人が、「自分はまだ対象ではない」などと判断するのは間違いの元です。

衰えのサインを見落とさない

「これまでやっていたことができなくなった」「わたしも齢をとったと思う」そう思ったときが、支援を必要とする段階になったのだと考えましょう。

例えば、

体に痛いところや動かないところがあって、

□ 食事の準備ができないから食事が粗末になったり食事を抜いたりする
□ 風呂の掃除ができないから風呂に入らなくなる
□ 布団の上げ下ろしができないから万年床になる
□ トイレの掃除ができないから汚れ放題

認知症(なりかけを含む)になって、

□ 訪問販売を断れずに無駄な買い物をしてしまう
□ 物を失くすることが多い
□ 計算が苦手になり小銭がたまる
□ 人と会う約束を忘れる

いろいろな現象があります。

衰えてきたことを自覚できれば良いのですが、なかなか自分では気づかないこともあります。気づいて認めたくないのかもしれません。衰えと同時に柔軟性もなくなっていますから、配偶者や子供が意見をしても受け入れなくなる人が多いです。

こうなると、何らかの手を打っても、常に一歩遅れてしまうようになります。

早めの対策が必要

例えば、

車の運転は危険だからやめてくれと家族に言われても無視して、事故を起こして意気消沈する結果になります。

なかには、みっともないと思うらしく事故そのものを隠す人がいます。もちろんタダでは隠せませんから、大枚のお金を家族に内緒で支払っていることもあります。

廊下や階段には、早めに手すりを付けた方がよいのですが、先延ばしするものですから、せっかく設置したときには、その後、たいして使わないうちに手すりがあっても歩けなくなってしまいます。

不自由になったら早めに訪問介護などを活用すればよいのですが、他人を家に入れることに抵抗して、生活の質を落としてしまい、健康も急速に損なってしまいます。

施設入所を頑として拒み、身動きできなくなってから入所して、施設のいろいろな行事も楽しむこともできず、ただベッドから天井を見ているだけの生活になる人もいます。

対応が遅れると、人生を楽しむ時間が減ってしまいます。老化の進行も早まります。

迷うよりも介護認定の申請

さて、衰えに気が付いたとして、どうするかです。

まずは介護保険の介護認定を受けましょう。兆しが見えているのであれば、たとえ本人が嫌がっても介護認定に進めましょう。

やり方が分からなければ、地区の民生委員や近くの介護施設、地域包括支援センター、市町村役場の介護保険の窓口、近所の人、誰でもよいからとにかく相談しましょう。

飾らず丁寧にお願いすれば、あとは、プロがなんとか進めてくれます。

プロに相談するのが結果的には一番近道ですが、それでもどのような状態になれば要介護に認定されるか目安が知りたいと思います。次を参考にしてください。

要介護判定の仕組み

お金を心配し過ぎないこと

介護にはお金がかかります。

衰えてきたころには生活の糧は老齢年金だけになっていることが多いものです。

年金だけでは通常の生活もカツカツなのに、加えて介護に要する費用がかかります。

さらに、病気をすれば医療費がかかります。

そういうことを心配し過ぎて介護保険制度の利用をためらう人もいます。

しかし、案ずるより何とかです。何とかなります。

健康保険や介護保険には一定の額を超えたらそれ以上は支払いが免除される制度もあります。

どうしてもカネが足りなければ生活保護という手もあります。

高齢になって介護が必要な段階になったら、見えや外聞を捨てて、素直に助けを借りましょう。