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初めてが多い時代だった

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今を去ること40年以上も前、私が社会人になったときのことです。

その職場には、パソコンはもちろん、電卓もありませんでした。みなソロバンを手にパチパチやっていました。計算尺もありました。足し算引き算はソロバン、掛け算割り算は計算尺という人が多かったですね。

発注にはテレックスというのが活躍していました。

ある日、誰でも書類を送信できるというファクシミリが鳴り物入りで導入されましたが、文字がにじみ判別不能のしろもので、社長は役に立たないものを買ってしまったとしばらく愚痴っていました。

ワープロもいまから思えば恐ろしいものでした。ディスプレーは今の電卓のように一行だけでした。文字変換は一字ごとしかできませんでした。よって、ワープロが入ってからもしばらくの間は和文タイプライターがその座を譲ることはありませんでした。和文タイプライターというものは、慣れるとけっこうなスピードで打てるようになるのです。

携帯電話は、大型弁当箱のような自動車電話が初めだったと記憶しています。社長の車に設置していました。

電子書籍は、フロッピーディスクを出し入れする不便なものでした。

パソコンが出始めたとき、あんなのものは絶対使わない、使うくらいなら辞めたほうがいい、などと大言する先輩もいましたが、パソコンが嫌で辞めた人は身近にはいませんでした。なんとかなるものです。

機械は苦手とか、複雑なものは覚えられないとか、あれこれ言っていたのは謙遜だったのでしょう。

私はパソコンを歓迎しました。字がへたで書類作りに苦労していたのに、内容はともかく見栄えがするそれなりの文書を作れるようになったのです。これはうれしかったものです。

ただ、当初はタイピングが遅いので、手書き以上に時間をかけてしまい、アンチパソコンの上司がしぶい顔をしていたものです。

思えば、いろいろな物の「出始め」を体験してきました。使い物にならないと思われた物があっという間に無くてはならない物に変わっていく、その流れをみることができました。当時の社長が新し物好きだったおかげです。