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離婚したら夫の年金をもらえるか

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離婚したら年金の分割を請求できる

離婚することを決意したある奥さんが、もと同僚の知恵を借りようと電話しています。

「聞きたいことあるんだけど。あなた年金に詳しいよね。」

「そんなに知らないよ〜、でもなあに?」

「今度離婚するんよ。でね、年金分割ってのあるそうじゃない。思いっきりむしり取ってやろうと思って。」

「穏やかじゃないわね〜。で、何が聞きたいの?」

「そもそも、どうすればいいの?」

「う〜ん、ダンナさんは年金分割に同意してるの?」

「いや、まだそこまで話してないから。」

「そうするとね、合意してもらうことが最初ね。合意してくれたら話が早いよ。」

「うんと言ってくれなかったら?」

「家庭裁判所に行く必要がでてくるね。そんなに難しくは無いらしいけど、ちょっと大変よね。」

「うん、大変は覚悟している。で、それから。」

「裁判所の決定がでたとして、あとは年金事務所への届け出ね。離婚時の年金分割の請求書ってのを提出するのよね。」

「年金事務所の方も難しい?」

「裁判所に比べれば難しくないと思うよ。」

「そうだね、年金半分とれると思えば頑張りがいもあるし。」

「それでね、念のためだけど、半分ってどれくらいだと思ってる?」

「10万円くらいかな〜。」

「あ、ちょっと甘いかも。取れるのは報酬比例部分の半分が限度よ。報酬比例部分は平均すると月額10万円とちょっとらしいから、その半分で5万位、それに会社に勤めていた期間が全部結婚していた期間じゃないと思うから、もっと減るね。月額4万円くらいと思った方がいいんじゃないかな〜。詳しいことは年金事務所で教えてくれるよ。離婚前でも相談できるよ。だんなに内緒で。」

「そうなんだ〜。ちょっとその金額は期待外れだな〜。」

「そんなこと無いよ、月4万の追加っておっきいよ。それにこれは相手さんが収入が無くなっても、死んでしまっても、あなたに一生払われるのよ。あなたの年金になるわけだからね。」

「確かに。それってすごく心強いね。」

「ただね、年金だから、あなたが老齢年金もらえるようになってからじゃないともらえないよ。実際受け取るのは先の話し。遺族年金と違うからね。」

「それも想定外!!」

「あとね、もしってことだけど、あなたの方が厚生年金が多いってことになればややこしことになるから気をつけてね。ほかにも・・・・・、う〜ん、いろいろ複雑だから、これ以上のことはわたくしじゃ無理。」

「いろいろありがとうね。」

合意分割

双方が合意すれば、合意しない場合でも裁判所の決定があれば、年金事務所に「標準報酬改定請求書(離婚時の年金分割の請求書)」を提出することで、離婚した元配偶者の厚生年金の一部を自分に付け替えてもらうことができます。この制度を「合意分割」といいます。

平成19年4月1日以降に離婚した人が対象です。

分割できるのは婚姻期間中に厚生年金被保険者であった期間です。厚生年金や共済年金に入ったことのない元配偶者からは分割してもらうことができません。

分割されるのは老齢厚生年金だけで、老齢基礎年金は分割されません。

3号分割

合意分割とは別に、「3号分割」というのがあります。

サラリーマンの配偶者(専業主婦または主夫=3号被保険者)は、平成20年4月1日以降の第3号被保険者期間中の夫の厚生年金の標準報酬の半分を請求により自分のものとすることができます。合意も裁判も必要ありません。年金事務所で手続きするだけです。

ただし、「合意分割」は、婚姻期間の全部にさかのぼることができまが、「3号分割」されるのは、平成20年4月1日以降の分だけです。20年4月1日以降の婚姻期間にだけ適用されます。

請求期限があります。離婚した翌日から起算して2年以内に請求する必要があります。調停や裁判をした場合は特例がありますが、話し合い中に時間切れになる場合があるようです。ご注意を。

この制度は、妻に対して分割するというイメージがありますが、妻にも厚生年金の被保険者期間があって夫の収入が少ない場合は、妻の受給分が増えるとは限りません。減る場合もあります。