自筆証書遺言書の例

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このページでは自筆証書遺言書の記載例を示していますが、だいたいこのようなものだという参考までにご覧ください。

自筆証書遺言は、様式が厳格で、少しでも間違いがあれば無効になってしまいます。きちんとした遺言を残したいのであれば、公正証書遺言をお勧めします。

公正証書遺言

自筆証書遺言書の例

遺言する者は鈴木一郎。家族は、妻(よしこ)と子の太郎と次郎の3人とします。

遺言書
遺言者 鈴木一郎は次の通り遺言する。

1.妻鈴木よしこには以下の不動産を相続させる。
(1)土地
所在 東京都〇区〇一丁目 地番 ○番○ 地目 宅地 地積○平方メートル
(2)建物
所在 東京都〇区〇一丁目 家屋番号 ○番○ 種類 居宅 構造 木造スレート葺2階建て 床面積1階○平方メートル 2階○平方メートル

2.長男 鈴木太郎には以下の預金を相続させる。
〇銀行〇支店の遺言者名義の普通預金 口座番号 〇〇

3.次男 山田次郎には以下の預金を相続させる。
〇銀行〇支店の遺言者名義の普通預金 口座番号 〇〇

4.その他一切の財産は、妻鈴木よしこに相続させる。

5.遺言執行者として、長男鈴木太郎を指定する。

6.その他
とりあえず、お父さんが亡くなった後のお母さんの生活を考えてこのような遺言にしました。いずれ、お母さんも亡くなるので、そのときは、残った財産を子供たち二人で分けてください。それから、わたくしには借金もなく隠し子もいないので、もしそのような話しを持ってくる人がいたら詐欺ですから引っかからないようにしてください。

平成〇年〇月〇日

東京都〇区〇一丁目〇番〇号

遺言者 鈴木一郎 印

自筆証書遺言は、文字通りすべて自筆でなければなりません。パソコンで作ったものは無効になります。自筆ですべてを正確に書くことは大変な労力ですが、自筆とある以上は自分で書かなければなりません。

これについて、不動産全部事項証明書(登記簿謄本)や通帳のコピーなどを添付する方法も認められるようになりました。
遺言書の一部はパソコンで作ってよい

子ども(いわゆる隠し子)を認知する場合の文例

認知する事によってその子も法定相続人になる事ができます。

遺言による子の認知

〇.次の者は、遺言者と〇山〇子(昭和○年○月○日生)との間の子供であるので、遺言者はこれを認知します。

氏名 〇山〇夫
現住所 〇〇県〇〇市〇〇一丁目〇番〇号
本籍地 〇〇県〇〇市〇〇一丁目〇番地
生年月日 平成〇年〇月〇日
戸籍筆頭者 〇山〇子

子を遺言で認知するには、遺言で遺言執行者を指定しなければなりません。

〇.遺言者は本遺言の執行者として下記の者を指定する。

住所 東京都〇〇区〇〇町〇-〇-〇
氏名 〇〇〇〇
生年月日 平成〇年〇月〇日

遺言執行者

内縁の妻に財産を残したい場合の文例

法定相続人に対しては「相続させる」と書きますが、法定相続人でない人に対して「相続させる」は間違いです。法定相続人以外であれば「遺贈する」とします。

戸籍上の妻でなければ法定相続人とはなれないので、内縁の妻に財産を残したい場合は必ず遺言書が必要です。相続人ではないので相続させるではなく遺贈と書きます。遺言執行人を指定しておきましょう。他に相続人がいる場合はトラブルとなるケースもありますので遺留分を考慮して作成しましょう。

〇.遺言者は下記の財産を同居中の内縁の妻である〇山〇子(昭和○○年○月○日生)に遺贈する。
(以下略)

再婚した相手の連れ子に遺贈する場合の文例

再婚した相手の連れ子は養子縁組をしないかぎり法定相続人とはなりません。養子縁組をしないで財産を贈りたい場合は必ず遺言書に記載する必要があります。

〇.遺言者は妻〇岡〇子の連れ子である〇岡〇雄(昭和○年○月○日生)に以下の預金を遺贈する。
〇銀行〇支店の遺言者名義の普通預金 口座番号 〇〇

遺贈をスムーズに実施するには、遺言で遺言執行者を指定することが望ましいとされています。

非行の著しい相続人を相続人から外したい場合の文例

被相続人に対する侮辱や虐待、あるいは著しい非行があるときは、遺言によって相続させない(廃除)ことができます。ただし、廃除は容易には認められないともいわれています。廃除を考えるときは、それが妥当かどうか、どのように記載すればよいかなどを弁護士等の専門家に相談するべきだと思われます。

〇.遺言者の長男○山○一(昭和〇年〇月〇日生まれ)は、遺言者に対して(以下、具体的な侮辱や虐待について記載)ので、遺言者は、長男○山○一を推定相続人から廃除する。

廃除するには、遺言で遺言執行者を指定しなければなりません。

以上は、自筆証書遺言書の例です。

自筆証書遺言